語源から読み解くアイドルの本当の意味とは？

語源から読み解くアイドルの本当の意味とは？

日本でアイドルというとジャニーズや秋元康プロデュースのAKBグループ、坂道シリーズ、古くはおニャン子クラブなどをイメージする人が多いでしょう。可愛くて（格好良くて）歌やダンスができて、皆の憧れのような人達を指すと思います。しかし「アイドル」という言葉でこういったイメージを浮かべるのは、実は日本人だけというのは知っていましたか？というのも、「アイドル」という言葉は元々ラテン語の「偶像崇拝」が語源となっています。偶像崇拝というのは、神や仏といった見えない存在を神像や仏像などに表現して崇拝する、または実体のないものを崇めるなどの宗教的な行為を意味します。ではなぜそのような宗教的な意味合いの言葉がアイドルの語源となっているのか？一説によると、アイドルは「手の届かない憧れの対象」ということ、そして応援するために大金を投じる熱狂的なファン（＝信者）が、偶像崇拝の行為と通じるものがあったからだと言われています。近年では「会いに行けるアイドル」などファンとの距離が近いアイドルもいますが、かつてはテレビや舞台上で輝く我々の手の届かない存在であったことから、このような語源が使われたのも納得がいきます。

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